「ほのかにフルーツの香り」北海道産米「北冴」で初しぼり 力強い味わいの日本酒完成 約1700本販売予定 北海道七飯町
2024年12月27日(金) 19時15分 更新
北海道産の酒米の新品種「北冴」で仕込んだ酒が27日、北海道七飯町の酒蔵で初しぼりの日を迎えました。
甘い香りが漂う七飯町の酒蔵「箱館醸蔵」です。
箱館醸蔵は、地酒「郷宝」で知られていますが、今回、道総研=道立総合研究機構の農業試験場が栽培した酒米の新品種「北冴(きたさえ)」を使って日本酒を仕込みました。
箱館醸蔵 冨原節子蔵元
「うわ、すばらしい。最高です。とっても力強いお酒だと思う。お米の味わいも十分に出ている」
藤田忠士記者
「ほのかにフルーツの香りもするし、ほんと、さわやかな感じ」
「北冴」は、今年度初めて道内3つの酒蔵で試験醸造されました。
箱館醸蔵 東谷浩樹杜氏
「既存の(道産酒米)3品種に北冴が加わって、お酒の味のバリエーションが広がって、お客さまにもバリエーションを楽しんでもらえるのではないかなと期待している」
今回、箱館醸造が仕込んだ北冴の酒「試(こころみ)」は約1700本販売する予定で、インターネットによる先行予約を受け付けています。
道総研は、来年度も「北冴」の試験醸造をする計画で、早ければ2027年の北海道の優良品種認定を目指しています。