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トイレでの逆さづり、強制わいせつ行為などいじめ「重大事態」学校は生徒どうしが良好関係と思い込み指導せず 加害生徒3人は保護観察処分で自主退学 北海道立高校

2024年10月25日(金) 17時03分 更新

北海道教育委員会は、2022年に道立高校1年だった男子生徒が上級生3人からいじめを受け、心身に被害を受けた「重大事態」があったと公表しました。



報告書によりますと、道立高校1年の男子生徒は2022年6月から半年間、同じ高校で、同じ寄宿舎に入る3年生ら3人から、「日常的な暴言や暴行」、「トイレでの逆さづり」、「ドラムのスティックや掃除機を使った強制わいせつ行為」を受けました。



被害生徒は、我慢すればいずれ終わると考えて、耐え続けていました。

一方、学校は保護者の通報で事態を把握したものの、良い関係だと思い込み、いじめと認めず、加害生徒に指導しませんでした。



これらの対応に疑問を持った保護者の意向で、道教委はようやく調査を開始しました。

北海道いじめ問題審議会 新川貴紀 調査部会長
「(問題の高校は)いじめ対策委員会は存在していても実働しておらず、形骸化していたと言える」



加害生徒のうち2人は強制わいせつの罪で、1人は暴行の罪で少年審判を受けて、いずれも保護観察処分となりました。

加害生徒3人は自主退学していて、被害生徒は学校に通っているということです。

北海道ニュース24