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元刑事にかかって来た“ニセ警官”からの詐欺電話「捜査二課長って誰ですか?」逆質問で撃退、背後でマニュアルをめくる音も…北海道警察「所属氏名を確認して切って」と呼びかけ

2025年03月31日(月) 16時54分 更新

警察署の代表電話番号の末尾「0110」から電話がかかってきたら、あなたはどうしますか?

▽元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「末尾が0110ですから、警察署の番号ですよねって言いながら、相手を信用させる手口ですよね」

元警視庁捜査一課刑事の高野さんに、警視庁捜査二課のハシモトと名乗る人物から実際にかかってきた詐欺電話。電話番号の末尾が「0110」です。

◆詐欺電話での実際のやりとり



・ニセ捜査二課のハシモト
「資金洗浄という犯罪が行われておりまして、現状、ナカタさんが法的責任を追っておりまして、このまま放っておくと、資金洗浄の罪が成立するだけになってしまいますので、そうなった場合、ご自身の信用だけではなく、ナカタん名義のすべての財産が凍結されると同時に、逮捕、起訴といった可能性がありますがご理解いただけますか?」



・元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「いや、ちょっとそこちゃんと調べてください。私、何もしてないんだから、なぜそんな資金洗浄になっちゃうんですか?」

◆詐欺電話の狙い「協力しなきゃと思わせる心境にさせる」



▽元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「カード犯罪で、あなたのクレジットカードが出てきたので、犯罪組織の一員として逮捕、起訴され財産まで没収されますよ、そういった揺さぶりをしてくるような感じだったので、普通の人であれば、これじゃ大変なことになる協力しなきゃって思わせるような心境にさせるのが、むこう(詐欺電話)の狙いだと思います」



さらに、奈良県在住の高野さんに、富山県警へ出頭要請します。

・ニセ捜査二課のハシモト
「この事件を捜査している富山県警捜査本部に出向いて、捜査協力をお願いしたいんですが」

・元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「いやもうちょっと、そんな財産凍結されるんだったら、すぐ行きますよ。きょう仕事キャンセルして」

◆信ぴょう性を増すためのストーリー

▽元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「もともとホントに富山に行かせたいわけではなくて、あとで電話を転送させるためのストーリーとして信ぴょう性を増すために、わざわざ富山へ行けみたいな」

・ニセ捜査二課のハシモト
「実際に足を運ぶのは、お時間や遠方という理由であれば、この電話を富山県警捜査本部のコバヤシ捜査員に転送しますので、お電話を切らずにお待ちください」

・元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「はい。わかりました」



(転送音)プルルル…ニセ富山県警

▽元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「マニュアルを作って、こう言われたらこうしないさいって、今回もマニュアルをペラペラめくる音とかが聞こえた」

◆ニセ警察に逆質問

・元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「間違いないですかね?詐欺とかじゃないですか?この電話。大丈夫ですか?」



・ニセ富山県警コバヤシ
「はい…(紙をめくる音)詐欺事件の捜査の連絡になっています」

・元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「あ、わかりました。そちら富山県警捜査二課ですよね」

・ニセ富山県警コバヤシ
「はい…」

・元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「えーと、県警の捜査二課長って誰ですか?」

・ニセ富山県警コバヤシ
「はい?」

・元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「県警の捜査二課長って誰ですか?」

(電話切れる)プープープー

◆なぜ実在する警察の電話番号を表示させることができるのか?

元警視庁捜査一課刑事 高野敦さん
「10年ぐらい前から技術的に可能で、こういう事件はあった。今また流行ってきて新宿警察署の番号表示と警視庁本部の番号表示というのが増えている」

◆北海道にも、警察になりすましの詐欺電話があるのか?



道警生活安全部 西中友則警部
「警察官を装って電話をしてお金をだましとる詐欺の手口は北海道内でも多く確認されている。最近は実在する警察署や警察本部の電話番号に偽装した詐欺の手口というものが急増、実在する警察署の電話番号から不審な電話がかかってきたという相談は複数件寄せられている」

◆街の人は…
・20代女性
「知らない電話に出ないので、その電話番号を検索して、詐欺っぽかったら無視する」



・70代女性
「こちら警視庁第二捜査課っていうの。銀行のカードの暗証番号が漏れてるっていう話でした。詐欺だから切りますって言って、すぐ銀行に電話して、それから厚別警察署の地域の方へ電話して、対応してもらいました。ばばあを馬鹿にすんなよ」

道警生活安全部西中友則警部
「警察官を名乗るものから電話が来たときは、所属、氏名を確認して、一度電話を切るとか、この手口は、取り調べのためとか捜査のためといってSNSに誘導されるケースが多い。警察では、SNSで取り調べをしたり、SNSで警察手帳、逮捕状を見せるといったことは絶対にありませんので、そういったことを念頭に入れて対応していただければと思います」

警察が財産を没収したり、お金を振り込ませるといったことは絶対にありません。警察偽装の詐欺電話に気を付けてください。

北海道ニュース24