北海道のニュースNews

アイコン北海道のニュースHokkaido News

“黒塗り”文書流出で延期⇒“情報漏えい対策整った”尾木直樹委員長が正式報告書を提出「いじめ対策の道標となることを願う」旭川市は遺族側と協議し公表版を作成へ

2024年09月02日(月) 19時25分 更新

3年前、北海道旭川市で、女子中学生が公園で凍死した問題で、再調査委員会は「いじめが主な原因」とする正式な報告書を旭川市長に提出しました。

旭川市の再調査委員会は、当時中学2年生の廣瀬爽彩さんについて、「いじめが存在しなければ自殺は起こらなかった」と、因果関係を認める報告書を2024年6月に完成させていました。



しかし、以前の報告書とみられる文書が、非公開部分の「黒塗り」がない状態でインターネットに流出。

再調査委員会は、旭川市の情報管理体制が整っていないとして、報告書の提出を見合わせていました。

その後、市の情報漏えい対策が整ったとして、再調査委員会は、9月1日に旭川市の今津市長に報告書を提出しました。



旭川市いじめ問題 再調査委員会 尾木直樹 委員長
「(報告書が)旭川市はもとより、全国の子どもたちが希望の未来を描けるよう、いじめ対策の道標となることを願っている」



今津寛介 旭川市長
「本日いただいた報告書の中身を精査検証し、必要な措置、再発防止を含めて、しっかりと対策を検討していきたい」



旭川市は、遺族側と協議のうえ、報告書の公表版を作成し、10日に開かれる定例市議会で示す予定です。