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北海道最古の祭り“姥神大神宮渡御祭”380年の歴史を誇る祭りは地元にとって1年の中心 今年も暑い北海道のお盆…それぞれの過ごし方
2024年08月09日(金) 19時40分 更新
10日からお盆休みという人も多いのではないでしょうか?お祭りに行ったり、水辺で遊んだり…みなさんは、どう過ごしますか?
北海道南部の江差町の姥神大神宮(うばがみだいじんぐう)。
渡御祭は、380年の歴史を誇り、北海道では最古の祭りとして知られています。9日は祭りの初日、宵宮祭です。
江差町内の各地区では、朝から人形をのせる、山車の飾り付けに追われていました。
豊年山 近江貴文 頭取
「この日のために、みんな頑張っているので、3日間無事に事故なくやりたいと思っています」
13台の華やかな山車は、町内を練り歩き、姥神大神宮を目指します。
岐阜からの観光客
「いいですね。本当は、きょう帰るつもりだけれど、あすの夜も観てから、それから帰ろうと」
祭囃子が聞こえてくると、店で働いていた人もじっとしていられません。
薬局の店員
「観ちゃいました。仕事中でちょっと抜け出して…」
江差の人にとって、1年の中心は、盆でも正月でもなく、毎年8月9日から始まるこの祭りです。
室蘭で暮らす、久末祐樹さんも毎年、祭りにあわせて、ふるさとに帰ってきます。
聖武山 山車進行 久末祐樹さん
「毎年、必ずお盆は帰らなくても、お祭りだけは帰ってきて、生き甲斐ですね」
久末さんは、山車の進む方向を決める、舵の操作を担当します。それぞれの役割を担う仲間が揃うことで、山車が運行できるといいます。
若衆
「長年、先まで受け継いでいきたいですね」
姥神大神宮渡御祭は10日、11日が本祭で山車のほか、神輿も練り歩きます。
一方、札幌の人たちは、お盆休みをどう過ごすのでしょうか?
札幌の50代女性
「弟が帰省するので、家族みんなで遊んで、どこか美味しいものを食べに行ったりする」
札幌の10代の姉弟
「家族で海に行く予定です。お盆休みは混んでいるので、北海道外に行くことはない」
日本生命保険が行った夏休みの過ごし方に関するアンケートによりますと、自宅か、自宅周辺で過ごす人が半数近くを占めました。
また円安の影響からか、海外旅行に行く人は、3.2%に留まっています。
札幌の70代女性
「普通にゆっくり…夫婦だけで過ごします。遠くにはもう暑いし、出かけません…年齢が年齢なんで」
遠出せずにお盆休みを楽しみたい!そんな親子にぴったりのスポットがあります。
金子将也記者
「あいにくの天気ではありますが、こちらでは多くの親子連れで賑わっています」
札幌市中央区の豊平川沿いにあるウォーターガーデン。
滑り台などの遊具が充実していて、しかも無料で楽しめるとあって、9日は正午までに100人以上が訪れていました。
子どもを遊びに連れて来た保護者
「夏休みで行くところもなかったら、ありがたいですよね」
ほかに、こんな穴場のスポットも…。
金子将也記者
「見てください、この広さ!札幌のマチが一望できます」
藻岩山に隣接する旭山記念公園では、噴水のまわりで、子どもたちが水遊びを楽しんでいました。
遊びに来た子ども
「水掛け合いっこしながら遊んで、気持ちいです」「楽しいです」
子どもを遊びに連れて来た保護者
「家にいるとエネルギーを持て余してしまうので、近所にこういう水遊びスポットがあると涼しいし、子どもも(水に)浸かれるのでありがたいです」
札幌でも、真夏の暑さが続きそうな今年のお盆休み。水辺で涼みながら、くつろぐのもお勧めです。