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「弁護士の子分」名乗る男に現金計1200万円手渡す 江別市の高齢夫婦が「オレオレ詐欺」被害 銀行側が声かけも…

2025年03月16日(日) 12時46分 更新

3月、北海道江別市に住む70代女性が、息子や「弁護士の子分」を名乗る男らに、現金合わせて1200万円をだまし取られました。警察は「オレオレ詐欺」事件とみて捜査しています。

警察によりますと、3月10日午前、江別市に住む70代女性の携帯電話に、女性の息子を名乗る男から「携帯が壊れたからこの番号から電話する」「夫のいる職場の女性を妊娠させた」「手切れ金を支払わないといけない」「弁護士を頼んでいて、弁護士の子分のような人がお金を取りに行く」などと連絡がありました。

女性は11日に、80代の夫と共に銀行窓口やATMで金を引き出し、指定された駅まで車で向かいました。女性は1人で車を降り、息子を名乗る男と電話をつないだまま、指定された場所まで歩いて移動。待っていた「弁護士の子分」を名乗る男に現金350万円を手渡しました。

すると翌12日にも、女性に、息子を名乗る男から再び電話があり、「実はサラ金で借金をしている」「返済のために金が必要」などと言われました。弁護士を名乗る男とも電話して話を信じてしまった夫婦は、12日から14日までの間に、それぞれが口座から金をおろし、3回にわたって駅付近の路上で、弁護士の子分を名乗る男に現金計850万円を手渡したということです。

14日午前、息子を名乗る男から「お金をもらったのを確認したら今日の夜に電話する」と連絡があったものの、15日の朝になっても電話がこなかったため、70代の女性が息子を名乗る男に電話しました。しかし、連絡がつかなかったため、息子の本来の電話番号にかけたところ本当の息子につながり、詐欺だったことが判明。15日午前9時半ごろ、夫と50代の息子2人が警察に相談したということです。

警察によりますと、女性と夫は銀行窓口を訪れた際、銀行側から「詐欺ではないか」と声をかけられましたが、夫が「息子の住宅ローンの返済」などと返答したため、被害を食い止められませんでした。

警察によりますと、金を受け取りに来た「弁護士の子分」を名乗る男は、30代くらいで身長170センチほど。黒髪で、黒いフード付きジャンバーに黒いズボンを着用し、さらに黒いトートバッグを持ってマスクをしていたということです。

警察はオレオレ詐欺とみて、調べを進めるとともに、「息子をかたり、現金を取りに行くという電話はオレオレ詐欺です」と注意を呼びかけています。

また、警察相談専用ダイヤル「♯9110」に電話するよう呼びかけています。

北海道ニュース24