雪どけ時期に出現、ドライバーにとってやっかいな路面の穴、ひび割れと膨張繰り返し…パンク多発「タイヤが裂けて修理難しい状況も」
2025年03月11日(火) 16時14分 更新
11日の北海道は春の陽気となりましたが、この時期に気を付けたいのが「道路の穴」です。
・札幌市民
「お日様を見ると気持ちもほかほかしてくる」
南からの暖気の影響で気温が上昇。
札幌市の日中の最高気温は10.2℃と11日ぶりに10℃を超えました。
・岩手から
「きょうは少し薄着というかこれぐらいのものだけ着てきました」
■雪どけ時期に出現する路面の穴
雪解けが進む一方で、ドライバーにとって厄介なものが姿を現し始めました。道路にできた穴です。
2月、札幌市中央区で道路の穴を埋める工事で使われたアスファルト材の量は約42トン。
去年の同じ時期の約1.4倍です。
この冬は路面が出ていた時期が長く、穴が増えたとみられています。
■穴ができる原因はひび割れと膨張
そもそも、なぜ道路に穴が、できるのでしょうか?
車が走ることで、道路に少しずつ小さなひび割れが生まれます。
そこに雪が解けた水が入り込み、気温が下がると凍って膨張します。
寒暖差により、これを繰り返すことで穴が大きくなっていきます。
この時期、JAF=日本自動車連盟では、道路の穴によってパンクしたタイヤの修理の依頼が多くなります。
・JAF札幌支部事業課 安藤純一 係長
「大きな衝撃を受けているので小さな穴でのパンクではなく、タイヤが割けてしまったり修理が難しい状況になっていることが多い」
■パンクの原因は穴のほかにも
パンクの原因は、穴だけではありません。
・JAF札幌支部事業課 安藤純一係長
「空き缶や空き瓶、冬の間車をぶつけて外れた部品やパーツなどが道路に出てきて、それを踏んででパンクするケースもこの時期には多く見られる」
「十分に余裕をもって回避できるようにスピードを抑えてもらうこと、定期的にタイヤの空気圧の点検をしてもらうこと、この2点を心掛けてもらいたい」
雪が解けてスピードを出したくなる気持ちに、ブレーキをかけて安全運転を心がけましょう。