学生服にまつわる思い出調査「放課後は“着崩し”が楽しかった」「青春って感じがするので制服あったほういい」「制服で学校を選んだ」リユースも注目
2025年03月17日(月) 17時04分 更新
新入学そして卒業シーズン。学生服にまつわる思い出も人それぞれではないでしょうか。学生服の思い出を街で聞きました。
◆学生服の価格が10年間で3割上昇
中学・高校およそ100校の学生服を扱うこちらのお店。合格発表後に多くの人が採寸に訪れます。
今年は、混雑を緩和するため、事前採寸を始めました。
・学生服の赤塚高橋良社長
「1番のピークは今月19、20日です。17日に公立高校の合格発表があって、そこから随時来ていただくので。(1日に)300~400人は来店する」
学校へ通うのに必要な学生服ですが…物価高騰によって学生服の価格にも余波が。
生地の価格や運送費が高騰し、10年間でおよそ3割値上げしています。
・学生服の赤塚高橋良社長
「耐久性があって元々いい生地を使っているので、メーカーや販売店でカバーしていたが、いよいよ苦しくなってきたということで値上げは仕方がない」
学生服にマチの人は?思い出も聞きました。
◆学生服の思い出
・30代
「私がもう1度学校に通うなら学生服を着たいなと思います。男子のセーターと女子のセーターがちょっとデザインが違うんですけど、男子のセーターをもらって女子が着るのが流行ってて、それができたのが青春だったなと思います。(もらった相手に恋していた?)いや、恋していた人のではなかった」
・60代
「セーラー服でした、中学高校と。私はセーラー服は嫌いだった。スカートがプリーツで、毎日折り目をきれいにして“寝押し”っていうんですけど、そして敷布団を置いて。ちょっとずれたらスカートがシワになる。今の子供たちの学生服がすごくオシャレでいいと思います」
・20代
「セーラー服でした。スカートを短くしたくてもできなかったので、放課後は短くして“着崩し”が1番楽しかった」
・20代
「ブレザーでした。セーラー服よりかわいいかなって感じで。青春って感じがするので制服あったほうが、なくならないほうがいい」
現役の学生はどう思っているのかキニナル。
・高校2年生
「私服をあまりもっていないんで楽っちゃ楽ですね。価格が高いからこそ3年間頑張ろうかなっていう気持ちになりますね」
・高校2年生
「私服っていうのもありだと思うんですけど、自分的には制服を着ていた方が高校生らしくていいかな」
こちらの2人は、この春から高校生になります。
・中学3年生
「(合格発表待ち?)いやもう合格しました。(高校の制服は?)かわいいです、楽しみです」
「貧富の差が見えないために、制服があると思う」
・高校1年生
「制服で学校を選んだ。かわいくて結構テンション上がります。カーディガンとかいろんな種類があるんですけど、ちょっと高くて多くは買えない。毎日変えたり楽しく着られる」
◆学生服の歴史
そもそも、なぜ学生服があるのか?歴史を見ていきましょう(出典:カンコー学生服)
・1879年に、学習院で学校としては初めて制服が採用(当時の制服は詰襟)
・1920年には、京都府京都市の平安高等女学校(現在の平安女学院)で、セーラー服が採用
・1940年頃は、男子は「国民服」女子は「もんぺ」が主流になりますが、戦後は男子は詰襟、女子はセーラー服が学生服として復活
・1960年代後半には、ブレザーの登場
・1970年代後半には「変形学生服」いわゆる、短ラン、ボンタンやロンスカなどが大流行
・1980年代には、ブレザーが多く採用、これは「変形学制服」への対応の意味もあったそう
・2010年代は、パーカーと制服をあわせるスタイルが人気、最近ではパーカーを制服にする学校も登場
◆学生服リユースShop「さくらや」
札幌豊平区で学生服をリユースしている「さくらや」では、店頭に回収ボックスを置いて使わなくなった学生服を寄付してもらい洗濯やボタンの補修などをして販売をしています。
種類やサイズには限りがありますが、新品価格より7割以上安く販売しているとのことで、いまの在庫はコロナ禍のものが多く状態も良いということです。
着ていない制服が残っていたら、リユースしてみてはいかがでしょうか。