【旭川いじめ問題】自殺した女子中学生の元校長「市長の介入で調査がゆがめられた」再調査委報告書は事実誤認と主張
2025年04月22日(火) 16時44分 更新
4年前、北海道旭川市でいじめを受けていた女子中学生が自殺した問題で、当時、通っていた中学校の元校長の男性が再び記者会見を開き、「旭川市長の介入で調査がゆがめられた」などと主張しました。
22日午後、札幌市内で開かれた会見。
廣瀬さんが通っていた中学校の元校長
「事実誤認に基づいた、再調査委員会独自の解釈ばかりが書かれていて、市民が求めた真相解明にはほど遠い」
4年前、旭川市内の公園で凍死しているのが見つかった廣瀬爽彩さん。
2019年に上級生らからいじめを受けていました。
旭川市長直属の再調査委員会は、この問題について2024年6月、「いじめが自殺の主な原因」、「学校はいじめへの対処を怠った」とする報告書を公表しています。
廣瀬さんが当時通っていた中学校の元校長の男性は、会見の中で、旭川の今津市長の発言や介入で、調査がゆがめられたとも主張しました。
廣瀬さんが通っていた中学校の元校長
「『私としてはいじめであると認識した。その考えのもと、調査を進めて欲しいと第三者委員会の委員長に直接伝えた』と、市長のこの議会における発言は、特定の学校関係者や市民を名指しして、犯人扱いするハラスメント行為だと思っている」
クラスでのいじめはなく、学校の対応は適切だったと主張している元校長。
一方、廣瀬さんの遺族側は、学校や市教委が「問題を矮小化し、いじめの認知を徹底して回避した」として、旭川市に約1億1500万円の損害賠償を求めています。