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「9時すぎに2回、ドン、ドンという音がした」土砂災害警戒区域の住宅街で、幅10メートルほどの擁壁が崩れる…けが人なしも立ち入り禁止1軒、前日から2日間の降水量100ミリ超 札幌市豊平区西岡

2024年07月29日(月) 13時19分 更新

幅10メートルほどの擁壁が崩れた現場(29日午前、札幌市豊平区西岡)
幅10メートルほどの擁壁が崩れた現場(29日午前、札幌市豊平区西岡)

 29日午前、札幌市豊平区の住宅街で、コンクリートの擁壁=土留めが崩れました。今のところ、けが人はいません。

 29日午前10時40分ごろ、札幌市豊平区西岡の住宅街で、住人から「裏山の土砂が崩れている」という通報がありました。
 警察によりますと、住宅のコンクリートの擁壁=土留めが幅10メートル、縦5メートルほど崩れました。
 今のところ、けが人はいませんが、擁壁の下の1軒で立ち入り禁止の措置がとられました。
 その住宅の人は「以前から傾き、迫り出してきていて、危ないと思っていた。市に『危ない』と申し立てたが、対応できず、住民同士の話し合いになっていた」と話しています。

立ち入り禁止の住宅の隣人は「9時すぎに2回、ドン、ドンと音がした」
 また、隣家の住人も「9時すぎに2回、ドン、ドンと音がした。いつ崩れても、おかしくないと思っていた」と話しています。
 現場は土砂災害警戒区域に指定されていて、札幌市が崩落の原因調査や修復の方法について検討しています。
 札幌市では、28日の降水量が76ミリ、29日も午後0時30分までに38.5ミリに達し、この2日間だけで平年の7月ひと月分の約91ミリを超えています。