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「大幅な出直しをしないと実現できない」ツール・ド・北海道死亡事故を受けて提言、全車線利用、白バイ配置など 運営団体「大会の再開メド立たず」

2025年04月05日(土) 09時17分 更新

2023年9月に起きた自転車のロードレース「ツール・ド・北海道」の死亡事故を受けて、有識者らが再発防止に向けた報告書をまとめました。

この事故は、23年9月、上富良野町で「ツール・ド・北海道」に参加していた男子大学生(当時21)が反対車線にはみ出し乗用車と衝突して死亡したものです。

この事故を受けて有識者らの会合は再発防止に向けた報告書をまとめ、ローカルルールであった片側1車線でのレースを撤廃し全2車線を使用することや、車両のコース進入を防ぐための白バイの配置など安全対策の強化を徹底するよう提言しました。

報告書によりますと、事故当日、コースの対向車線の通行を規制したものの、少なくとも車15台が道路に進入していて「規制が十分機能していなかった」と結論づけました。

・安全対策検討会 武藤俊雄座長
「(提言した安全対策は)組織的にかなり大幅な出直しをしないと実現できない」

レースの運営団体「ツール・ド・北海道協会」は、HBCの取材に対し「大会の再開についてはメドは立っていない」と話しています。

事故は23年9月8日、上富良野町で発生し、東京都の大学4年生、五十嵐洸太さん(当時21)が前の選手を追い抜こうと対向車線に出たところ、乗用車と正面衝突し、死亡しました。

北海道ニュース24