卒業生の平均年齢は79歳 「立ち直れたのはこの学園のおかげ」89歳女性が『聚楽(じゅらく)学園』に通い続けた理由 北海道江別市
2025年03月27日(木) 19時23分 更新
卒業シーズンでもある春。27日、仲間とともに学び続けた46人が門出の日を迎えました。
27日、北海道江別市の公民館です。
入場してきたのは平均年齢79歳、46人の卒業生たち。
通っていたのは北海道江別市の聚楽(じゅらく)学園です。
学園は市内の高齢者が自主運営するもので、江別市教育委員会が設置した生涯学習のための高齢者大学の卒業生が進む、いわば「大学院」。
67歳以上の人が入学できます。
卒業生 今井繁博 学園長
「仲間と絆を大切にしながら学習活動を終えられ、本日卒業を迎えることができた」
学園では「社交ダンス」や「コーラス」、「書道」といった7つの専攻講座や教養講座を8年間学びます。
「パークゴルフ」や「パソコン」などの同好会、水族館などを巡った「野外研修」、学習の成果を披露する年に1度の学園祭と、学生生活を満喫できます。
卒業生代表 山内京子さん
「ここでの学びは浅い知識の習得にとどまらず、人生をさらに充実させる大きな力となりました」
知識だけでなく、人の輪も広がったといいます。
卒業生
「こういうことがなければ知り合わないような、そういう友達がたくさん」
「やっぱりボケないためには、ふれあいが大事」
最高齢89歳の卒業生、上田澄子さんも感慨深げです。
最高齢の卒業生 上田澄子さん(89)
「すごく幸せだと思う。本当のことを言いますと、主人を亡くして立ち直れたのはこの学園のおかげだと思っている。同級生はどんどん年賀状の返事がこなくなる。だから、ここでできた友達が大事」
『いい日旅立ち』を一緒に歌う卒業生たち。
人生100年時代。学び続けたいと思う意欲と、支え合う仲間が“学生”たちの元気の源です。