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札幌屈指のスーパー激戦区で生き残りをかけた戦略 高齢者や単身者をターゲットに月額550円の“宅配サブスク”を開始 11月には話題のスーパーも進出でさらなる競争激化へ

2024年09月19日(木) 19時07分 更新

札幌屈指のスーパー激戦区で、新たな販路拡大に乗り出したお店があります。生き残りをかけたその戦略とは?



札幌市北区の北海市場屯田店。18日から新たに始めたのが「ネット宅配」です。



北海市場 屯田店 斉藤亮彦店長
「月550円で何度でも注文ができる。その際の宅配料は無料」

利用者は、ひと月550円の会費を払い、スマートフォンの専用アプリかパソコンで注文するだけで、生鮮食品や冷凍食品など約1万点の商品が、店舗とほぼ同じ価格で自宅に届きます。



配達地域は、札幌市北区と石狩市の一部が対象で、注文者は、家に居なくても商品を受け取ることができます。



荒木颯太記者
「何やら庭に謎の大きな箱があります。鍵もついています」



商品は、無料で貸し出される鍵つきの宅配ロッカーに届くか、玄関フードへの置き配も可能です。

初日の18日は約30件の注文があったということです。

宅配利用者
「品物もいいし豊富だし、宅配になったと聞いて、すぐ申し込んだ」




「いずれ免許を返納するのが見えてるので、そうなったら(ネット宅配を)使うと思う」

サービス導入のきっかけは、周辺地域に高齢者や共働き世帯が多いことに加え、隣接するイトーヨーカドー屯田店の閉店が関係しています。



北海市場 屯田店 斉藤亮彦店長
「隣のイトーヨーカドー閉店に伴い、イトーヨーカドーのネットストア利用者、当店の利用者から要望があり始めた」



スーパー激戦区の札幌市北区周辺。北海市場屯田店の半径2キロ以内には、約10店舗のスーパーが点在しています。

さらに11月には、低価格を売りに全国で勢いを伸ばすスーパー“ロピア”が、イトーヨーカドーの跡地に進出する予定で、他社との差別化を図る狙いもあります。

北海市場 屯田店 斉藤亮彦店長
「ロピアでは宅配やっていない。その部分での差別化」

さらなる競争の激化が予想される中で、いかにして生き残っていくのか。北海市場は今後、ニーズに合わせて商品の種類や配達地域を拡大していく予定です。