「流氷ダイビング」で61歳の女性が溺れて病院搬送 肺炎を発症して会話ができない状態 観光客に人気のアクティビティ 北海道斜里町
2025年02月26日(水) 13時53分 更新

23日、北海道斜里町の沖合で、「流氷ダイビング」をしていた61歳の女性が溺れ、病院に運ばれました。女性は、海水を飲み込んだ影響で肺炎を発症し、会話ができない状態だということです。
事故があったのは、知床半島、斜里町ウトロのホロベツ海岸から沖合150メートルの海です。
23日午後2時ごろ、「ダイビング中に女性が水を飲んだ」と監視員から消防に通報がありました。
網走海上保安署などによりますと、事故当時、ダイビングスクールが主催する「流氷ダイビング」が行われていて、14人の客に対し、3人のインストラクターが誘導し、陸上にも2人の監視員を配置していました。
女性は、5分ほど潜水していた時に1分間溺れ、発見したインストラクターが氷の上に女性を引き揚げたということです。
女性は、網走市内の病院に運ばれ、海水を飲み込んだ影響で肺炎を発症、意識はあるものの、会話ができない状態が続いています。
ウトロ地区では、海上でアクティビティ中に事故があった際、事業者が網走海上保安署に連絡することになっていましたが、「流氷ダイビング」を実施していたのは東京のダイビングスクールだったため、網走海保へ連絡が行きませんでした。
事故から2日後の25日夕方、消防からの連絡で初めて、網走海保は事故があったことを知ったということです。
網走海上保安署は、女性の回復を待って、関係者から事故の状況や安全対策について事情を聴く方針です。
「流氷ダイビング」は、冬のオホーツク海などで、流氷の下に潜り込んでダイビングを楽しむアクティビティで、流氷の下の美しい景色や海の生物を観察できることから、観光客に人気のアクティビティだということです。