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北海道知床半島への携帯電話の基地局整備に「待った」ソーラーパネル設置で希少な動植物へ影響のおそれ 斜里町議会で計画中止求める声

2024年06月19日(水) 17時50分 更新

 北海道の知床半島の携帯電話の基地局整備をめぐり、計画に一転待ったをかけた斜里町では、19日の町議会でも、中止を求める声があがりました。

 知床半島では、観光船沈没事故を受けて携帯電話の圏外を解消するため、新たに4つの基地局を整備する計画が進められてきました。
 事故現場だった斜里町は当初、賛成の立場でしたが、知床岬の電源用ソーラーパネルの設置について、専門家から天然記念物の「オジロワシ」への影響を指摘されたため、5月、一転して計画に「待った」をかけました。
 19日の斜里町議会でも計画の「中断」ではなく、「中止」を求めるべきとの声が上がりました。

斜里町 金盛典夫議員
「世界の宝・知床の価値を大きく損ない、計り知れない悪影響を及ぼすと考えられることから、設置工事に対し明確に反対するべきだと思うが、町長の考えを伺いたい」

斜里町 山内浩彰町長
「皆で知恵を出し合って、可能な限り工夫をすべきであるという考えを改めて申し上げる」

 国は通信事業者に、「オジロワシ」など希少な動植物への影響調査の結果が出るまで工事の中断を求めています。