前浜の異変で消える名物“ししゃも寿司”創業45年の寿司店が17日閉店 資源量が回復せず2年連続の休漁で苦渋の決断 北海道むかわ町
2024年11月15日(金) 17時53分 更新
北海道むかわ町名物の味が、17日最後の日を迎えます。
生のシシャモの透きとおるような白さと脂の乗った味わい…。旬の時期には胆振のむかわ町の大豊寿司に全国からファンがやってきます。
しかし…
大豊寿司 鈴木佑介店主
「遠いところから来ている客に本当に大変申し訳ないけども、今回ちょっと閉店ということで決めてしまった」
先代から数えて45年の店を17日で畳むことになった背景には、シシャモ漁の現状があります。
佐々木賢記者
「シシャモ漁ですが、資源量が十分回復していないことから今年も休漁を決めました」
コロナ禍で宴会が減るなど客足が落ち込んだところに、2年連続の休漁が追いうちをかけ苦渋の決断となりました。
大豊寿司とともにマチを盛り上げてきたシシャモの販売店もショックを隠せません。
カネダイ大野商店 大野秀貴代表
「やっぱりそういった老舗の店が消えていくのはとても寂しいし、このむかわ町にとっても大きな痛手になるかと思う」
少ないながらも、北海道東部産のシシャモを仕入れ、むかわ町伝統の「シシャモの味」を守り続けます。
カネダイ大野商店 大野秀貴代表
「私たちはおいしいシシャモを作ってみんなに喜んでもらうのが本当に仕事だと考えているので、これから頑張ってこの商売を続けていきたい」
大豊寿司 鈴木佑介店主
「うちの店が無くなってもシシャモの加工品は無くなることはないので、ぜひむかわには足を運んでほしい」