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“もう一度輝かせたい”色鮮やかな「デルフィニウム」規格外の花でドレスや傘に再生「生き生きした形に戻れているのが嬉しい」北海道新ひだか町

2024年07月08日(月) 18時01分 更新

せっかく、キレイな花を咲かせているのに短い役割じゃもったいない。

日高地方のクリエイターがさらに、花を咲かせるイベントを開きました。

色鮮やかな、このドレス。実は…花でできています。さらに「傘」も。

北海道新ひだか町の三石地区。

色鮮やかな「デルフィニウム」の生産量日本一のマチです。

デルフィニウムは結婚式のブーケなどに代表される冠婚葬祭で使われることが多い花ですが、最近では、家庭で楽しむ人も増えています。

そんなキレイな花を捨てない=フラワーロス対策に知恵を絞る人たちがいます。

ハル北海道 隆陽子(たか・ようこ)さん
「規格外の花や開花した花は出荷できないことを知りまして、その花を利用してもっと地元のアピールができないかということで始めました」

新ひだか町三石では、栽培農家の技術向上などを目指して毎年、花の品評会が開かれています。

一方、花の商品価値は花が咲く前がピーク。

そのため、出品された花々は品評会が終わると役目を終えてしまうのです。

生産者の思いが詰まった花をもう一度輝かせたい。

日高地方のクリエイターたちがドレスや傘に生まれ変わらせたのです。

今回、花フェスタ札幌のガーデニングコンテストで優勝した静内農業高校の生徒も参加しました。

静内農業高校3年 三井晴さん
「規格外になった花が今回こういうアレンジとか衣装に使われて、花がメインになって生き生きした形に戻れているっていうのが嬉しいなって思いました。」

ハル北海道 隆陽子(たか・ようこ)さん
「物のあり方大切さとかを広げられるような、そんなきっかけ作りになれたら」

短い役目を終えた花に新たな命を吹き込む。

新しい光を当てると花は、もう一度、咲くことができます。