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特定外来生物「アメリカナマズ」北海道で初確認、侵入などの経緯不明…生態系への影響懸念、現場は江別市の石狩川と篠津川の合流付近

2024年07月29日(月) 17時54分 更新

北海道で初めて、江別市で確認されたアメリカナマズ(木下氏提供)
北海道で初めて、江別市で確認されたアメリカナマズ(木下氏提供)

 特定外来生物に指定されている通称「アメリカナマズ」=「チャネルキャットフィッシュ」が6月下旬、北海道で初めて江別市の河川で確認されました。

 環境省と北海道によりますと、アメリカナマズが確認されたのは、江別市中島の石狩川と篠津川の合流する付近です。
 6月23日、ナマズ釣りをしていた男性が釣り上げ、その後、専門家が確認しました。
 北海道では初めての確認となりますが、侵入の経緯などはわかっていません。
 アメリカナマズは大型の上位捕食者で、さまざまな動物を捕食するため、生態系への深刻な影響が懸念されています。

北海道で初めて、江別市で確認されたアメリカナマズ(木下氏提供)
 茨城県の霞ケ浦では、ワカサギやテナガエビなどが捕食され、ヒレに鋭いトゲがあるため、漁網にかかると、漁業に関係する人がけがをしたり、外すのに大きな労力を要したりしています。

現場は、江別市中島の石狩川と篠津川の合流する付近(木下氏提供)
 環境省は北海道と江別市と連携して、アメリカナマズの侵入状況を把握するための調査をしていく方針です。
 また、釣り上げるなどした際は、その場で殺処分し、下記への情報提供を呼びかけています。

■環境省北海道地方環境事務所野生生物課 

▼電話 011‐299‐1954
▼メール HOKKAIDO-YASEI@env.go.jp