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全国で相次ぐ高速道路での“逆走車” 年間200件超も「慌ててしまって戻ろうとする人が多い」 必要な事故防止策とは?

2024年08月28日(水) 20時10分 更新

 この夏、高速道路での「逆走車」が全国で相次いでいます。事故を防ぐための対策は…。



混み合う高速道路を、1台の車が反対方向に走り続けます。「逆走」です。

15日には栃木県の東北道で、逆走車により4人が死傷しました。



「逆走」は北海道内でも。

16日、札樽道で80代の男性が運転する軽乗用車が銭函インターから入ったあとUターン。

札幌北インター付近まで15キロほど逆走しました。

男性は「よく覚えていない」などと話しているということです。


「逆走(防止)のキャンペーンです」

28日、警察とネクスコ東日本は高速道路のドライバーに注意を呼びかけました。



高速道路の逆走車は、年間200件前後。

2日に1回は全国のどこかで逆走する車がいることになります。



北海道警高速道路交通警察隊 佐々木昭紀 管理中隊長
「インターチェンジに入る段階で間違える人が多い。そして慌ててしまって戻ろうとする人が多い」
「(逆走したことに気づいたら)慌てず安全なところに停止してください。そして110番や緊急ダイヤル、お客様ダイヤルにお知らせください」



「逆走」を防ぐには。

寺﨑結加記者
「サービスエリアの出口には逆走禁止の看板も設置されています」

NEXCO東日本道路管制センター 中本哲夫さん
「進入禁止の看板や、車両が進む方向を分かりやすく明示するような物理的な対策をしています」



さらに、最新の技術も。

国交省は高速道路の監視カメラなどで逆走車を検知し、運転している本人や周囲の車にカーナビで知らせるシステムの導入を目指しています。

一方で、もし逆走する車に出くわしたら…。



警察によりますと逆走する車には傾向があるといいます。

道警高速道路交通警察隊 佐々木昭紀管理中隊長
「(逆走車は)追い越し車線を走っている傾向」

逆走に気づいていない車は自分から見て左車線、つまり中央分離帯寄りの追い越し車線を走ってきます。

そのため、ふだんから走行車線を走るようにするとリスクを減らせるということです。



警察は逆走車を見つけたら、速やかに通報してほしいと呼びかけています。