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インスリン注射後、食事をとらず「記憶がない」意識もうろう状態で運転 小学4年男児死亡事故の初公判 64歳の男に禁錮4年求刑 札幌地裁

2024年07月09日(火) 18時54分 更新

今年5月、北海道札幌市豊平区で登校中の小学生を車ではねて死亡させた罪に問われている男の裁判が、9日札幌地裁で始まり、検察側は禁錮4年を求刑しました。

札幌市の会社員・花田光夫被告64歳は今年5月、意識がもうろうとした状態で車を運転し、札幌市豊平区の交差点で登校途中の小学4年生、西田倖くん当時9歳をはねて死亡させた罪に問われています。

9日の初公判で花田被告は、事故について「記憶がない」としながらも「現場検証とかした感じでは間違いない」と述べ、起訴内容を概ね認めました。

検察側は花田被告が事故当日、インスリン注射をした後に食事をとらなかったため認知力や判断能力が低下したまま運転し事故を起こしたなどと指摘し、禁錮4年を求刑しました。

一方、弁護側は飲酒運転などの無謀な運転でなく、被告は今後運転するつもりもないと主張し執行猶予付きの判決を求めました。

裁判は即日結審し、判決は8月2日に言い渡されます。