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「あの日のことで全て壊されてしまいました」知床観光船沈没事故で約15億円の損害賠償を求める民事初弁論…遺族の声に桂田精一社長は終始うつむく 札幌地裁

2025年03月13日(木) 17時26分 更新

北海道知床半島沖の観光船沈没事故で、乗客の家族らが、運航会社とその社長に損害賠償を求めた裁判が、札幌地裁で始まりました。

13日正午ごろ、札幌中心部に姿を見せた桂田精一社長(61)。



記者の問いかけに答えることなく足早に裁判所へと向かいました。



2022年4月、知床半島沖で観光船『KAZUⅠ』が沈没した事故では、乗客乗員あわせて20人が死亡、6人が行方不明となっています。



乗客の家族らは去年7月、安全のためのルールをことごとく無視していたとして、運航会社と桂田社長に約15億円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

石黒拓海記者
「桂田社長が札幌地裁へと入っていきます」



13日午後1時半から始まった初弁論では、父親を亡くした北海道外の男性が「たくさんのあるべき未来や出来たことが、あの日のことで、すべて壊されてしまいました」と涙ながらに述べ、桂田社長は終始、うつむいた様子で聞いていました。






桂田社長側は「社長個人に過失はなく、責任は認められない」として請求の棄却を求めています。



桂田社長は、業務上過失致死罪でも去年10月に起訴されていて刑事裁判も控えています。

北海道ニュース24