退役間近の巡視船「そうや」 オホーツク海での最後の“流氷観測”を終え小樽港へ 「現役最古」46年目の巡視船
2025年02月28日(金) 17時45分 更新
海上保安庁の現役の巡視船では、最も古い巡視船「そうや」。退役を前に、最後の流氷観測を終えて、北海道の小樽港に帰ってきました。
一面の流氷を砕きながら力強く進むのは、釧路海上保安部所属の砕氷型巡視船「そうや」です。
2月26日まで行われていた流氷観測のため、オホーツク海で活動していました。
海水の温度や、上空からの観測…。
そして、氷の温度と、あらゆる角度から流氷を調べます。
「そうや」は海上保安庁の現役の巡視船では最も古い46年目。
老朽化のため近く退役する予定で、今回が最後の観測です。
1978年に就役した「そうや」は、オホーツク海域での海難救助などで活躍し、釧路沖で流氷に閉じ込められたフェリーの救助にもあたりました。
森内満記者(1996年取材)
「巡視船『そうや』が小樽を出港してから17時間余り…。やっと流氷域に到達しました」
もうひとつの重要な任務が、流氷観測です。
1996年からは北大の研究員も観測に同行し、オホーツクの海の変化をともに見つめてきました。
荒木颯太記者
「巡視船『そうや』がオホーツク海での最後の観測を終えて、小樽港に戻ってきました」
無事に大役を果たし、小樽に戻った「そうや」に、船長からねぎらいの言葉が。
巡視船「そうや」大室泰典船長
「実は配管などボロボロで満身創痍。『ご苦労様でした』とそうやに伝えたい」
「そうや」は2026年3月までに、新たな巡視船と交代し、その役目を終えます。