【破産情報】北海道岩見沢市の農業機械器具の卸売会社「空知農材」が破産申請 負債増額は約9000万円か
2025年03月26日(水) 13時56分 更新
東京商工リサーチによりますと、北海道岩見沢市の農業機械器具の卸売会社「空知農材」が、札幌地裁岩見沢支部に破産申請したということです。負債増額は、債券者72人に対し、約9000万円に上るとみられています。
「空知農材」は、1967年6月設立の農業機械器具の卸売会社で、草刈り機やチェーンソー、噴霧器など農業機械器具の卸売業を主体に手がけ、南空知地方の農機具メーカーや農家、いわみざわ農協などに販路があり、ピーク時には2億5000万円前後の売り上げを計上していました。
しかし、近年は、ホームセンターやネットショップなどとの競争激化や、農家の節約志向の高まり、農家の減少などにより、販売不振となり、減収傾向で推移し、収益面においても苦戦を強いられていたということです。
2023年12月期の売上高は約1億3000万円にとどまり、収益面においても、減収の影響や仕入れコストの上昇分を販売価格に転嫁できず、当期損失を計上し債務超過に陥り、今後の業績回復の見通しが立たず、資金繰りが限界に達し、事業継続を断念したとみられています。