女性のピンチをサポート「たまたま持っていなかったり、足りなかったり」トイレに常備で不安を解消 生理用品を無料提供の動き広がる
2024年11月25日(月) 17時48分 更新
いざというとき、公共施設などで生理用品を無料で使えるサービスが北海道内でも広がっています。
泉優紀子記者
「いつどんな重たさでくるのかがわからないのが生理ですが、そんなピンチを助けてくれるサービスが大学でも導入されています」
当別町の北海道医療大学でことし8月に導入したのが、生理用ナプキンを無料で受け取れるサービス「toreluna」です。
スマートフォンに専用のアプリをダウンロードすれば誰でも利用できます。
北海道医療大学(当別町)では今年8月に導入
泉優紀子記者
「取り出すボタンを押してカメラを起動させ右下にあるQRコードを読み込むと、1秒ほどで1枚ナプキンが出てきます」
出てきたナプキンは、ふつうのサイズの羽つきのもの。
普通サイズの羽根つき
校内に15台設置されていて、ナプキンの費用は機器に表示される広告の収益で賄われています。
学生
「たまたまナプキンを持っていなかったり、持っていた分が足りなくなったことがあった。便利で助かる」
「JRとか駅で手元に取れる場所にあるといい」
サービスの導入をすすめた職員の畑野さんです。
導入に向けた話し合いの中で感じたのは男性の生理に対する理解のなさでした。
北海道医療大学人事課 畑野成美さん
「『みんな(ナプキンは)持ち歩いているもの』でしょとか『(生理は)そんなに急にくるものなの』という質問や意見がよくあったという印象」
サービスを提供する会社の担当者は、みんながより安心して仕事や勉強に取り組める環境を整えるためにも女性の視点が大切だと言います。
ネクイノ 平本千登里さん
「(導入の)決裁権を持つのは男性で、女性に関する問題は認識されていない場合もある。トイレットペーパーが普通にトイレで受け取ることができるように、ナプキンが普通にトイレにあれば、悩みが解消できる世の中につながると考えている」
生理用ナプキンの無料サービスは徐々に広がりを見せています。
VTRに出てきた「トレルナ」とは別のサービスになりますが、札幌市白石区の商業施設「ラソラ札幌」ではおととし2月に20台を設置。
新千歳空港では、ことし7月に国内線などにある女性用トイレに19台が設置されています。
生理の心配が軽減されて、仕事や勉強に集中できる環境を整えるためにも、こうした取り組みが広がってほしいなと思います。