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猟銃許可取り消しは妥当「銃弾が跳ね返り建物などに到達するおそれあった」砂川市の要請を受けて駆除した男性ハンター逆転敗訴 札幌高裁

2024年10月18日(金) 18時48分 更新

2018年、北海道砂川市の要請でヒグマを駆除したハンターが、猟銃所持の許可を取り消され、その処分に対する取り消しを求めた裁判の控訴審で、札幌高裁は一審判決を取り消し、原告の訴えを退ける判決を下しました。

北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん75歳は、2018年8月、砂川市の要請を受けてヒグマを駆除しましたが、住宅に銃弾が届くおそれがあったとして、北海道公安委員会に猟銃所持の許可を取り消されました。



池上さんはヒグマの背後には斜面があり、銃弾が住民にあたる可能性はなかったとして、この処分の取り消しを求め提訴。

2021年に札幌地裁は、北海道公安委員会の処分は違法だとして、この処分を取り消す判決を出しました。



ところが、2024年10月18日の控訴審判決で、札幌高裁は「クマを貫通した銃弾が跳ね返り建物などに到達するおそれがあった」と指摘。

池上さんの発砲は違法で、猟銃所持の許可を取り消した北海道公安委員会の判断は、「裁量権の乱用とは言えない」として、一審判決を取り消し、池上さんの訴えを退けました。



原告の池上治男さん(75)
「今回(控訴審判決)については、理解を超越している」



原告の池上さんは最高裁に上告する方針です。

北海道ニュース24