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年始の風物詩も様変わり 広がる「年賀状じまい」で発行枚数は過去最大の減少幅『年賀状じまいのお知らせ』シールも豊富…あえて送る良さも

2024年11月06日(水) 20時34分 更新

ことしもあと2か月。年賀はがきの販売が始まりました。

販売初日の郵便局は、人もまばら…様変わりしつつある年賀状の今を、もうひとホリします。



半世紀前の、年賀はがき販売の様子です。持ちきれないほどのはがきを抱える女性…。男性客がカウンターの上を歩いていきます!



こんな光景も、いまは昔。

年賀はがきの発行枚数は、2016年のおよそ30億枚から徐々に減少。来年用の発行枚数は、10億7000万枚と、前の年より25パーセントほど少なく、減り幅としては過去最大です。



その背景には…。


「(郵便料金が)ずいぶん上がったなぁ。でもしかたないことだよなという気持ち」

10月の郵便料金の値上げで、はがきも1枚63円から85円に。

年賀状の利用は、メールやSNSの普及で減少が続いていますが、日本郵便は、今回の値上げでさらに需要が減ると見込み、発行枚数を大幅に減らしました。



料金値上げのいま、お得に年賀状を作りたい!という人には、こんなサービスも。

カメラのキタムラ 札幌・羊ヶ丘通り店 菅原高史店長
「今なら12月4日までのキャンペーンで、ネット注文で絵柄と宛名同時印刷で最大20%引き」

届いた年賀状や、住所録のデータを店に持ちこみ、絵柄などを選んで注文すると、最短1時間で完成です。

親しい人に1年の感謝を伝えたり、なかなか会えない人に近況を報告したり。



1枚のはがきに思いをしたためてきた「年賀状」ですが、街の皆さんは…。

90代
「2年前かな(年賀状は)もうやめたと言って」

40代
「私のおばが高齢で、いつも代筆して(年賀状を)書いてあげたりしていたけれど、やっぱりもう来年からは無理だねということになったので、そういう案内を去年出した」

70代
「今年で終わりと年賀状じまいって来たのは何枚かあった」

多く聞かれたのが、「年賀状じまい」をしたという声です。



ハンズ札幌店 佐々木峰央さん
「年賀状じまいの商品自体は去年・おととしぐらいからはあったが、特に郵便料金の値上げの関係もあるのか、今年は非常に商品の種類が増えている」



生活雑貨を扱うこちらの店では、「今回で年賀状を終える」という内容のはがきを、ことしから20種類ほどに増やしました。特に高齢者に人気なんだそうです。



さらに、こんな新商品も….。

ハンズ札幌店 佐々木峰央さん
「自分で作った年賀状で年賀状じまいのコメントを載せたい人は、年賀状じまいシール。年賀状のやりとりは今年で最後になったとしても、メールやSNS、もっとやりやすい連絡をずっとこれからも取っていきましょう、というような一言を添えるのがおすすめ」

手紙文化振興協会の、むらかみかずこ代表理事は、年賀状じまいのマナーについてこのように話しています。

手紙文化振興協会 むらかみかずこ代表理事
「マナーに特別な決まりはないが人間関係そのものを『しまう』わけではないことを伝えるのがよいのではないか。SNSのID記載やQRコードを印刷することも有効」

一方で…

手紙文化振興協会 むらかみかずこ代表理事
「年賀状は贈り物のようなもの。唯一無二の人肌を感じるツールがわたしたちの胸になつかしさや、温かさを与えてくれる」

SNS時代にあえて年賀状を送る良さもあるということです。

北海道ニュース24