「つどーむ」敷地内に新たなアイスリンク 総事業費約93億円、2030年度の供用開始目指す 五輪招致活動の停止も、施設の集約方針は変わらず
2025年03月27日(木) 16時52分 更新
あと数年で引退時期を迎えるスポーツ施設の代わりに、札幌に国際基準の新しい施設が整備されることになりました。
札幌市東区の美香保体育館です。
春休みが始まり、取材した27日も多くの家族連れがスケートを楽しんでいました。
この施設を巡って札幌市は27日、後継となる新たなアイスリンクの整備計画を公表。その移転先が…。
和久井有紀乃 記者
「つどーむ横のこちらの敷地に国際基準の新しいアイスリンクが整備されることが決定しました」
移転するのは、美香保体育館から直線距離で約3キロ離れた「つどーむ」の敷地内。
総事業費約93億円の整備計画です。
1970年に完成した札幌市東区の美香保体育館。
2年後の札幌オリンピックの舞台にもなり、長年の間、市民から愛されてきました。
夏場は体育館や温水プールとして、冬場はスケート場として利用されていますが、完成から半世紀以上が経過し、札幌市は老朽化などを理由に後継となる新たな屋内アイスリンクを整備する計画を決めました。
新たな施設は、同じ東区にあるスポーツ交流施設「つどーむ」の敷地内に建てられ、フィギュアスケートなどができる国際基準の「スケート場」と、競技シートを5つ設けた「カーリング場」が併設され、通年利用することができます。
新しい施設の完成イメージを、美香保体育館の利用者に見てもらうと…。
・子ども「すべりやすそうだから行ってみたい」
・子ども「広そう。全部のところから見られる」
・保護者「夏もやってもらえたら助かる。親としては暖かいところから子どもの様子が見られたら見守りやすいなと思う」
札幌市は、2030年の冬季オリンピック・パラリンピックの招致に向けて「つどーむ」をフィギュアスケートの会場とする計画を立てていたことがあり、当時から競技場の集約化を目指していたとみられます。
招致活動は停止しましたが、施設を集約する方針は変わりませんでした。
札幌市スポーツ局 秋山裕一 施設整備担当課長
「スポーツ施設を将来的に持続可能なものとしていくためには、更新に合わせて他の施設と複合化・集約化して効率的に配置し、一体的に運営して施設の利便性を高めることが重要」
新しく整備される「スケート場」は、国際レベルの選手を育てるためにも活用されます。
また、札幌市内で通年利用できる「カーリング場」は、豊平区の「どうぎんカーリングスタジアム」しかないため、近年のカーリング人気の高まりで増えた利用者の受け皿にとしても期待されています。
今後、国際大会を誘致できれば、大きな収入が見込めますが、計画されている総事業費は約93億円。
これに対し、市民は…。
・市民「地下鉄をもっと手稲まで延ばしてほしいとか、社会福祉の方にお金をつかってほしい」
・市民「エスコンみたいにお店も出したら、それ目当てでお客さん増えてくるかな」
札幌市は、早ければ2年後の着工、2030年度の供用開始を目指していて、新しい施設をまちづくりにも生かしていきたい考えです。
札幌市スポーツ局 秋山裕一 施設整備担当課長
「近くには丘珠空港があって、いま滑走路延伸とか事業が進み、まちづくりも進むので、連携も含めて施設が伸びていけばいい」
美香保体育館は、子どもたちのスポーツの試合会場としても使われてきたので、札幌市は2030年度の供用開始までに周辺の区の体育館などと連携して、影響がないよう調整していくとしています。
現在の美香保体育館は、新しい施設の供用開始後に解体され、跡地利用については今後、検討していくということです。