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ラピダスの成功占う「試作ライン」が稼働 量産化に向けた最初の半導体チップは7月にも完成か 国の支援総額1兆7000億円以上で、国外企業の参入加速

2025年04月02日(水) 12時34分 更新

4月1日、次世代半導体の量産を目指す『ラピダス』の試作ラインが稼働を始めました。

世界最先端の実現なるか、その期待と課題です。

世界を目指す最初の日。会見の場に立ったラピダスの小池淳義社長は、慎重な姿勢を崩しませんでした。

ラピダス 小池淳義 社長
「まだ、われわれは1合目にいる。決して安心できないが、確実に一歩一歩上がっていく、そういう緊張を持ちながら進めていく」



最初の半導体チップの完成が、早くても7月ごろとの見方も示しました。



スマホや車など生活に欠かせない半導体。

ラピダスは、生成AIなどの分野に使われる最先端の半導体の量産を目指します。



そんなラピダスとの取引を狙い、国外からの企業の参入も加速しています。

日本マーテック新規事業開発部 望月実信 主任
「千歳市にラピダスのようなファウンドリー(半導体受託製造)の工場ができるということは、日本国内では重要な拠点になるだろう」

半導体の分析などを手掛ける台湾の企業「マーテック」は世界的な大手半導体メーカーとも取引の実績があり、北海道の動向を注視。



今後、さらなる規模拡大も検討しています。

すでに広がりを見せるラピダス効果について、半導体産業に詳しい専門家は。

早稲田大学大学院(技術経営)長内厚 教授
「この4月から始まる試作がどうなるのか見極めることで、2027年の量産も見えてくる。量産が見えてくると、顧客に対してのマーケティング的なアプローチが見えてくる。(投資先や取引先になり得る企業も)非常に注意深く見ている」



一方で、すでに決まっているものだけでも、国からの支援総額が1兆7000億円以上になっていることについては。



早稲田大学大学院(技術経営)長内厚 教授
「どうしても機密の部分は非常に多い。税金を使う以上は国民に説明する必要があるので、しっかりと情報を受け取って開示していく流れが必要」



まだ誰も成し遂げていない、最先端半導体の量産。

その成功を占う「試作」がいま始まりました。

北海道ニュース24