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「条件を受け入れなければ契約更新しない」元看護師長が病院経営法人と理事長を提訴「話し合いの席に着くことすらしない」 札幌市清田区

2024年10月15日(火) 19時05分 更新

札幌市清田区の病院で、元看護師長の男性が不当な雇い止めを受けたとして、病院を経営する法人と理事長に解雇の撤回を求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、美しが丘病院の元看護師長で、労働組合支部長の佐々木晴見さん64歳と、組合員の女性です。



佐々木さんは、定年退職後も再雇用契約を結んで働いていましたが、8月の契約更新の際、「満65歳で契約終了」という条件が追加されたうえ、病院側から「条件を受け入れなければ契約更新しない」と言われました。



佐々木さんは契約書にサインした上で、65歳以上の職員が複数いるとして、65歳以降の雇用継続を求めて団体交渉を申し入れましたが、病院側は応じませんでした。

異議を唱えた佐々木さんは9月で解雇され、労働組合がストライキを行いましたが、依然、病院側が交渉に応じないため、15日、解雇の撤回を求めて病院を経営する法人と理事長を提訴しました。

提訴した元看護師長 佐々木晴見さん
「きちんとした話し合いをしていただきたいと一番思う。話し合いの席に着くことすらしないので、ずっと平行線のまま。仕方なく提訴させてもらった」



また、佐々木さんと女性組合員は、不当な懲戒処分を受けたとして損害賠償なども求めています。



この病院を巡っては、着替えなどが勤務時間に含まれず、残業代が支払われていないとして、佐々木さんや看護師ら16人が8月に病院を訴えています。



これらに対して病院側は「コメントは差し控えたい」としています。

北海道ニュース24