子育て中のパパたちが集う“お父さん食堂”つながり作り、一緒に子育てを楽しむ交流の場
2024年12月19日(木) 16時42分 更新
札幌市で今週、「子ども食堂」ならぬ、「お父さん食堂」というイベントが開かれました。いったいどんな取り組みなのでしょうか。
ジューシーなソーセージに、ほっかほかの焼きそば、さらにコロッケ。
手際よく作っているのは、子育て中のパパたちです。
子育て中のパパ
「いいですか、もうハムのせなくても」
「いいでしょ、これいいでしょ。乗せすぎだよ」
「豪華、豪華だよ」
15日に札幌市北区の集会施設で開かれたパパたちによる子ども食堂。その名も「お父さん食堂」です。
子どもたちと一緒に好きな具材を選んでサンドイッチに。
参加費は大人が300円、子どもは無料です。
子ども
「父ちゃん、おすすめ」
子育て中のパパ
「オッケー、ミックスサンドにしよう。ツナいくか、ツナ」
子ども
「うまーい」
「(どんな味?)たまご!」
イベントを開いたのは、札幌市や近郊に住む5人のパパでつくる子育てサークル「ここちち」です。
パパどうしの輪を広げる目的で初めて企画し、約40人の家族連れが参加しました。
参加者
「エネルギーがお父さんなのですごい」
「あまり地域と関わることがないから、きっかけがあっていい」
「お父さんも育児に参加していく時代なので、自分もやらなきゃ、頑張らなきゃって」
代表の岩渕聖矢さん(32)は1歳と4歳の息子、そして7歳の娘を育てています。
3年前にサークルを立ち上げ、家族で楽しめる流しそうめんのほか、父親向けの性教育の講座などを開いてきました。
パパどうしの交流が大切だと思うのは、以前勤めていた職場でのある体験があったからです。
子育てパパサークル「ここちち」岩渕聖矢代表(32)
「前の職場で育児が原因で心身に不調をきたし、休業したお父さんがいたのを聞いて、一緒に子育てをするつながりがあれば、何かできたんじゃないかなと思った」
活動でできた「パパ友」はイベントだけでなく、トラブルの時も頼りになる仲間です。
「ここちち」メンバー 斉藤悠紀さん(42)
「子どもや親が病気になったときに助け合える。食事を届けたりとか(それを)互いにやったり」
子育てパパサークル ここちち 岩渕聖矢代表(32)
「子どもと関わる時間は本当にかけがえがなくて、お父さんにとってはすごく幸せな時間。一緒に子育てを楽しんでいきましょう」
岩渕さんたちは、今後も2か月に一度「お父さん食堂」を開き、交流の輪をさらに広げていきたいと意気込んでいます。