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世界6大陸制覇を目指す“校長先生”が極寒の南極大陸から熱血授業 北海道福島町の教え子たちに届ける“自分の夢を叶える力”の大切さ

2025年01月23日(木) 18時30分 更新

北海道南部の小学校で、校長先生による“凄い”授業が開かれました。冒険大好きの先生が、子どもたちに伝えたいこととは、どんな思いなんでしょうか。

子どもたち「校長先生!」



北海道福島町の福島小学校です。スクリーンに映るのは長浦紀華校長先生。

出張先からのオンライン授業ということですが、その場所というのが凄いんです…。



福島小学校 長浦紀華校長(56)
「いま昭和基地は朝の8時すぎです!」

子どもたち「すごーい」

福島町から、1万5000キロ離れた南極の昭和基地からの授業です。

福島町 長浦紀華校長(56)
「(南極観測船しらせでは)海水や生き物を採取して観測しています」



先生は、去年11月からミッションが始まった『第66次南極地域観測隊』に自ら志願して参加。

観測隊に同行し、実験の補助などをしていますが、時にはこんな場面に遭遇することもあります。

『アデリーペンギンの群れが、私たちを迎えてくれました。そして、目の前には南極大陸が!!とうとう来ました』(観測ブログより)



去年の春、福島小学校に着任した長浦校長の子どものころからの夢は“世界6大陸の制覇”。



これまでに3大陸に上陸し、一番の難関が南極大陸でした。

面接では『南極で、どんな授業をしたいのか』熱い思いを伝え、たった2人という教育関係者の枠を勝ち取りました。



昭和基地に到着して、今月23日で27日目を迎えました。

長浦先生は、気候変動の要因を探るため、毎日行う気象観測についてリポートしました。

福島小学校 長浦紀華校長(56)
「ラジオゾンデという機械を上昇させて、(気温・湿度など)垂直分布を観測する。ナイス放球」

1万5000キロ離れた南極からのリアルな授業に、子どもたちは何を感じたのでしょうか。

小学校6年生
「医学のことに興味を持ちました。校長先生が楽しそうだったし、夢をかなえている人として尊敬します」


小学校6年生
「いつか南極に行ってみたいと思いました。サッカー選手になりたい夢があって、校長先生みたいに叶えてみたいと思った」



長浦校長先生が、一番伝えたいことは…。

福島小学校 長浦紀華校長(56)
「夢をかなえる、なりたい自分になるために自分には、それだけの力があるのだと。自分のことを自分がどう思っているかが、とても大事なこと」

長浦校長は、2月上旬に南極でのミッションを終え、下旬ごろ、子どもたちのもとへ戻る予定です。

北海道ニュース24