JR北海道が貨物列車脱線事故を受け、北海道内の“踏切レール”の点検箇所を拡大すると表明 過去4年間に実施した約220箇所の踏切のデータは今後再確認の予定
2024年11月20日(水) 18時45分 更新
北海道南部の森町で起きた貨物列車の脱線事故を受け、JR北海道の綿貫社長は、北海道内の踏切レールの点検箇所を拡大すると明らかにしました。
16日未明、JR函館線の森駅と石倉駅の間で、札幌に向かっていた貨物列車が脱線した事故について、JR北海道は「踏切のレールの腐食が脱線の原因の可能性」としています。
現場の腐食したレールは、先月3回行われた点検では「いずれも異常なし」と判断されていました。
JR北海道 綿貫泰之社長
「レールが問題なのは、腐食よりも亀裂があるというところが一番危ないと、われわれも考えているし、現場も(同じように)考えていた」
20日の記者会見で、JR北海道の綿貫社長はこう話し、北海道内の踏切のレールの点検箇所を拡大するなど、再発防止に務める考えを明らかにしました。
一方で、点検の具体的な時期については明言を避けました。
JR北海道は、事故後に行った長万部町と苫小牧市の間の12か所の踏切の点検では、異常が無かったとして、過去4年間に点検を行った北海道内、約220か所の踏切のデータを今後改めて確認する予定です。