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『鉛筆なめなめ』『よしなに』『一丁目一番地』…意味わかりますか?世代間で認識に差 “すれ違い社会人用語”ランキング

2024年10月21日(月) 19時56分 更新

 鉛筆にまつわる、こんな言葉、聞いたり、使ったりしているでしょうか?
「鉛筆なめなめ」…これ、あるランキングの第3位なんです。

職場の先輩が言っても、若い後輩に意味が伝わらない言葉、「すれ違い社会人用語」を大塚製薬が調査し、ランキングを発表。


■世代間で認知度の差が大きかった用語の第3位…「鉛筆なめなめ」


街で社会人に聞いてみると…。

40代「知らないうちに使っていると思います」「鉛筆なめなめは完全に使っている」

20代・30代「気持ち悪い」「なめるって何?」

20代「鉛筆転がしたりするのは結構運次第みたいなところあるので、『運に頼る』みたいな意味かな」

違います。それは「鉛筆ころころ」では?

20代「鉛筆なめなめは何なんですか?」

上司に聞くと…。

30代「おまけしてよみたいな」

50代「そうそうそう」

正解は大塚製薬が制作したアニメを見てみると…。


上司「予算もっと取りたいね。『鉛筆なめなめ』考えてくれる?」

部下「な、なめてみます(鉛筆をペロペロなめる)」

上司「まって…」


「鉛筆なめなめ」は、都合のいい数字を書こうと考え込む様子。「なめなめ」は「なめながら」の意味です。





■すれ違い社会人用語の第2位は…「よしなに」。



30代「昔言葉みたいな、おじさんの使う言葉かなって思った」

20代「これ言われたことあるんですよ私。『よしなに頼むね』。最初、よくわからなかった。きょとんとしちゃった。笑って『はい』と言うしかなかった記憶がある」

アニメでは…。

上司「あとは、よしなに頼むね」

部下「はい。吉田に頼みます」「吉田、やばいんですよ!同期の中でもリーダー的な存在で…」


「よしなに」は、いいように。うまくいくように考えて。という意味で、相手に任せるときの言い方です。




■すれ違い社会人用語の第1位は…「一丁目一番地」



この人も国会での演説で使っていました。

岸田文雄前総理(2023年10月)
「一丁目一番地は経済です」



20代「一丁目一番地?『何言ってるんだろこの人』って感じる」

―――どういうときに使いますか?

70代「たとえば自分の得意なこと、『これは俺の1丁目1番地だよ』みたいな」

40代「一丁目一番地もわからないんですね」「使いますね、イロハのイみたいな」「定番」「定番」「『これはこれだろ』というときは一丁目一番地ですね。こっちはわかってくれているだろうなと思って使っていますけど」「どうなんだろうね?うちは普通に「?」(はてなマーク)出される」

アニメでは…。

上司「このプロジェクトは一丁目一番地の仕事だ」

部下「一丁目一番地……。あ、地図の仕事ですね!?」

上司「いや違う」


「一丁目一番地」は、何よりも優先して取り組むべき、重要な課題や案件のことです。




こうした社会人用語が原因で、会話がすれ違った経験があると答えた人は、20代で約5割、40代以上では7割以上にのぼり、多くの人が世代間のギャップを感じていました。

―――‐若い世代の方が知らないことについは?

50代「でもゆくゆくはわかるんじゃないですか。自分らも若いころはわからなかったけど、だんだんわかっていく」

20代「ちょっともう…いらないかな」

20代「使いたいとは思わないですけど、使われていることは知らないと、自分が損することになるのかなと思う」

70代「(若い人は)使わないんじゃない。古い言葉はやっぱり消えちゃうから、しようがない」


「すれ違い社会人用語」、ほかにもいろいろあります。

『ネゴる』『手弁当』『全員野球』『テレコ』『ガラガラポン』『丸める』『行って来い』など


今後も、ことばは、みなさんにかみ砕いてお伝えしていきたいと思います。

北海道ニュース24