“レジ袋”として購入し“家庭用ごみ袋”として再使用可能 札幌市内の一部スーパーなどで『指定ごみ袋』のバラ売り実証実験…狙いはどこに?
2025年02月03日(月) 19時31分 更新
札幌市内の一部のスーパーで、札幌市が指定する有料ごみ袋を1枚単位で買える“バラ売り”が始まりました。
その狙いとは、いったいどこにあるのでしょうか?
1日、札幌市中央区の大型スーパーです。この日、新たな試みが始まりました。
時崎愛悠記者
「2月1日から実証実験として始まった黄色い袋。レジ袋が“ゴミ袋”として再利用することが出来ます」
始まったのは“黄色い家庭用ごみ袋”のバラ売りです。
しかも、この袋は、購入した商品を入れる“レジ袋”としても利用できます。
買い物客
「いつもは3円の袋(を買っていた)それに比べるとだいぶ高い。でもごみの収集で出すことができるので、3円の袋から見ると高いが、これ(黄色の袋)にしたり3円にしたり使い分けたい」
販売されているのは、10リットル1枚20円と、20リットル1枚40円の2種類。1枚から購入できます。
袋に描かれたシマエナガのイラストには、環境への関心と優しさが込められています。
買い物客
「シマエナガ。かわいいこれ」
「(Q.取り組みどう?)いいことだと思う」
レジ袋の有料化が始まったのは、2020年7月。
当時の小泉環境大臣はエコバッグを手に、レジ袋の有料化をPRしました。
しかし、2020年以降、札幌市のエコバッグの持参率は、87パーセントから84パーセントと、ほぼ横ばい。
つまり、レジ袋の削減が頭打ちになっている現実があります。
札幌市 循環型社会推進課 末永保範課長
「レジ袋の代わりに指定ごみ袋を使うことで、レジ袋の削減につなげたい。市民に改めてプラスチックごみを削減する意識をもってもらいたい」
今月1日から始まった家庭用ごみ袋のバラ売りは、家庭に持ち帰った後、無駄になるレジ袋を減らすことが狙いです。
今回の実証実験は、札幌市内の一部のスーパーで、3月31日まで続けられます。
札幌市は、袋につけたQRコードのアンケート結果を見ながら、“バラ売り”の需要や効果を見極めたいとしています。