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刃物で殺害された会社役員の男性、心臓まで達する刺し傷が致命傷…1人暮らしの現場の自宅で度々飲み会、逮捕の74歳の男は「俺が“マブダチ”を殺すわけがない」と否認続けるも強い殺意か

2024年07月30日(火) 10時51分 更新

自宅から連行される平野容疑者(28日午前、函館市)
自宅から連行される平野容疑者(28日午前、函館市)

 28日未明、北海道函館市の住宅で、74歳の男性の胸や腹などを刃物で刺し、殺害したとして、74歳の男が逮捕された事件…男性の死因は出血性ショックで、心臓に達するほどの刺し傷が致命傷だったことが判明しました。

 函館市宇賀浦町の自営業、平野均(ひとし)容疑者74歳は、28日午前1時ごろ、自宅で、知人の会社役員、高山金蔵(きんぞう)さん74歳の胸や腹などを刃物で何度も刺し、殺害した疑いが持たれています。

 司法解剖の結果、高山さんの死因は出血性ショックで、刺し傷は心臓や動脈まで達し、致命傷となっていたことがわかりました。

 事件発覚は28日午前1時前、平野容疑者からの「変な男が家に入ってきている」という通報でした。

現場は、函館市宇賀浦町の平野容疑者の自宅
 警察が駆け付けると、2階の部屋の布団の上で高山さんが倒れていて、病院で死亡が確認されました。

 その後、現場から連行された平野容疑者は、酒に酔っていましたが、服に血痕、家の中から凶器とみられる血の付いた刃物が見つかるなどして逮捕。

殺害された髙山さんは発見時、2階の部屋の布団上
 近くに住む人によりますと、平野容疑者は1人暮らしで、度々、自宅で飲み会を開いていました。

 27日も、夕方から高山さんの他、複数の知人と酒を飲んでいて、警察が駆け付けた際、別の部屋で知人1人が寝ていましたが、この知人の関与はないとみられています。

検察庁に身柄を送られる平野容疑者(29日午後、函館中央警察署)
 これまでの取り調べに対し、平野容疑者は「俺が“マブダチ”を殺すわけがない」などと話し、否認を続けています。

 警察は刃物で何度も刺した上、致命傷が心臓まで達するほどだったことから、強い殺意があった可能性も視野に経緯や動機などを詳しく調べています。