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ニーズに合わせて早く開きゆっくり閉まる…誰にでも優しいユニバーサルな“自動ドア”北海道に初めて導入

2025年04月09日(水) 18時22分 更新

手を使わずに開け閉めができる自動ドア。障害がある人がより出入りしやすいように改良された自動ドアが、北海道内に初めて導入されました。



左側の自動ドアは通常モード、一方右側は少し早めに開いてるのがわかるでしょうか。

左側は通常モード、右側は視覚などに障害がある人のために「1秒早く」ドアが開いています。

9日、札幌市西区の福祉施設で開かれた「誰にでも優しい」自動ドアのお披露目会です。



フルテック営業本部 高桑貴之 営業企画部長
「障害がある人たちが安全に通行できるものを、スマートフォンとの連動で目指していく」



その名も「ミライロドア」。

使用するには、スマートフォンのアプリでダウンロードして人の位置を把握。

さらにその人が「荷物が多い」のか「お年寄り」なのか、「ベビーカー」を使っているのかなど、それぞれのニーズに合わせてドアを開けるタイミングを変えることができるのです。

泉優紀子記者
泉優紀子記者
「『視覚障害』を選択して歩いてみます。ドアまで少し距離がありますが、早めに開きました。ドアが開いている時間も通常よりも長く、閉まる時もゆっくり閉まるということです」



開閉のスピードや開いている時間、音声による誘導まで自動で設定されます。



札幌市身体障害者福祉協会 浅香博文会長
「ドアの目の前に来ないと開かないのがほとんど、ドアの開き具合も耳なり目なりで感知できるので安全が図られる」



“閉まるドアにぶつかりそうになった”

“どこにドアがあるのかわからない”



バリアフリーへの意識が高まる中、これからの自動ドアはユニバーサルの扉を開こうとしています。

札幌での導入は、神奈川の商業施設に続き2か所目ということです。

障害がある人に、優しいマチは誰にとっても暮らしやすい町になります。

北海道ニュース24