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「放射能計量器を学校に寄付したい」「毎日100万円、お菓子の箱に保管」指示を信じた74歳女性、外に誘い出された隙に自宅荒らされ約1840万円盗まれる 札幌市厚別区

2025年04月13日(日) 11時32分 更新

窃盗事件として捜査している札幌厚別警察署
窃盗事件として捜査している札幌厚別警察署

12日、札幌市厚別区で電話で自宅の外に出るよう誘い出された74歳の女性が、留守にした自宅を荒らされ現金約1840万円を盗まれました。警察は窃盗事件として捜査しています。

被害に遭ったのは、札幌市厚別区の74歳の無職の女性です。

12日午前10時ごろ、女性はミツイを名乗る人物から「書類にサインをもらいたい。中央区のホテルに来てほしい」と連絡を受けて外出している午前10時半から午後2時ごろまでの間、自宅を荒らされ、保管していた現金約1840万円を盗まれました。

警察によりますと、女性は2月末に防犯協会のサトウを名乗る人物から電話を受け「一人暮らしですよね。災害支援公社に登録されています」などと告げられました。

その後、3月上旬にサトウを名乗る人物から「災害支援公社は簡単に抜けられない。抜けたいのならNPO法人あじさいのタカヤマに電話してください」などと指示を受け、女性がタカヤマに連絡したところ「放射能計量器を学校に寄付したい」などと言われ、女性は話を信用したということです。

その後、女性のもとにミツイを名乗る人物から電話があり「タカヤマがあなた名義で不正送金した。これは刑事案件。解決には1760万円が必要」「毎日100万円ずつ出金して、お菓子の箱に保管してください」などと告げたということです。

女性は4月12日午前10時ごろ、ミツイを名乗る人物から電話を受け「書類にサインをもらいたい。中央区のホテルに来てほしい」と依頼され、外出。

しかし誰とも接触できないまま、女性は帰宅すると、玄関のガラスが割られていて、現金を保管していたお菓子の箱がなくなっていたため警察に「玄関のガラスが割られ、お金が盗まれた」と警察に通報しました。

女性が、受けた電話の声はいずれも男性の声だったということです。

警察は、窃盗事件として捜査するとともに、不審な電話があった場合、警察に相談するよう注意を呼びかけています。

北海道ニュース24