ハンターの担い手を確保へ「狩猟」の魅力を伝えるイベント エゾシカによる農業被害やクマ出没などの課題へ「私どもが手を打っていかないと」北海道猟友会旭川支部
2025年03月24日(月) 17時14分 更新
北海道内では野生動物による農業被害が増える一方で、駆除に携わるハンターの担い手不足が課題になっています。若い世代に狩猟の魅力を伝えるための試行錯誤が続いています。
(射的をするようす)「パンッ!おっいいね!」
狙いを定めて「射的」、楽しそうです。狙うのは、お菓子?おもちゃ?いいえ、ヒグマとエゾシカです。
一方、大人は…。シカ肉のソーセージやハム、「ジビエ」の深みある味わいに感動です。
実はこれ、お祭りではなく、その名も「狩猟フェア」です。
企画したのはハンターらの団体、北海道猟友会旭川支部。若い世代に狩猟の魅力を知ってもらおうとフェアを開きました。
子どもに銃を持たせてみると…。
「はいっ!(落とす)重いっ。実際の鉄砲と同じ重さ4~5キロなの」
会場では、実際に狩猟で使う銃や銃弾に触れられるコーナーが設けられました。
女性に説明する現役ハンター
「このスコープのぞくと目盛りが見えますよね。撃ちたいところを狙う」
訪れた女性
「実際に銃を持たせてもらって、こういう感じなんだって」
訪れた女性
「銃を持って狩猟してみるのはいい体験になると思うので、免許を持つことは勉強になると思った。山を知る手段として大事かなと思います」
ベテランの現役ハンターが男性だけではなく、女性や子どもに熱心に説明していました。
北海道猟友会 旭川支部長 髙梨秀二支部長
「駆除に協力する。そういう形にしていくためにはやはり人がいないとできない。10年20年先の話しかもしれないが、その前に私どもとして手を打っていかないといけない」
北海道内では、エゾシカによる農業被害や、ヒグマの人里への出没が深刻な問題になってます。
一方で、警戒や駆除に当たるハンターは、高齢による引退などでピーク時の3分の1まで減っていて、若いハンターの育成が課題になっています。
猟友会は今後もイベントを通じて担い手を増やしたいと話しています。