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松下政経塾コンテストで「いま僕にできることは…」小学3年青木瑛都君がレモネードで小児がん支援…広がる笑顔と活動

2025年02月19日(水) 16時43分 更新

「困っている人を助けたい」以前、今日ドキッでもお伝えした小学3年生の青木瑛都君。自分と同じ想いを抱く子どもたちを集めるために瑛都くんが新たな一歩を踏み出しました。

去年11月、神奈川県で開催された「松下政経塾スピーチコンテスト」です。審査員は大学の教授や新聞社の役員など。

そんな大舞台に立つのは、札幌市に住む青木瑛都(あおきえいと)君、小学3年生です。

・ゴールドレモネード 青木瑛都君(9)
「僕が大人になるまでに小児がんの研究が、もっともっと進んでほしいと思い、いま僕にできることはないか考えました。レモネードスタンドを開催することにした」



レモネードスタンドとは、世界中に広がった小児がん患者の支援活動です。小児がんで死亡したアメリカの女の子が、生前レモネードを販売し売り上げ金を寄付したことがきっかけです。

劇団に所属していた瑛都君。仲間5人とレモネードスタンドを5回開催し、収益およそ34万円を小児がんの研究や患者を支援する団体に寄付をしました。

・ゴールドレモネード 青木瑛都君(9)
「みんなで決めた第1シーズンの目標金額は30万円。チラシ配布やSNSの拡散、メディアへの取材依頼などを行い、たった3回の開催で目標の30万円を達成しました」

・審査員
「この活動していて本当にうれしかったこと、楽しかったこと、やってよかったなって思ったこと。何か一つエピソードを教えてもらえたら」

・ゴールドレモネード 青木瑛都君(9)
「まだ僕が幼稚園に行ってたときのことなんですけど、いつも幼稚園のバスに送ってくれてた子がいて、その子が急にいなくなっちゃって」

幼稚園の頃、キャッチボールの相手をしてくれた近所の小学生の男の子が、小児がんの一種=「悪性リンパ腫」に。

瑛都君が活動する原動力の1つになっています。

・審査員
「みんな他人事ではなく、自分のことと思えるようになるといいよね。そのためには仲間を増やさないといけない。さあ青木君、何ができるかな」

審査員の質問に対し、答えを探す瑛都君…

・ゴールドレモネード 青木瑛都君(9)
「やってみたいっていう人がいたら、その人をサポートしてその人が楽しくできるような方法を見つけていきたい」



瑛都君は優秀賞に。この答えをきっかけに、瑛都君は新たな一歩を踏み出します。

・ゴールドレモネード 青木瑛都君(9)
「やってみたいっていう人がいたら、その人をサポートしてその人が楽しくできるような方法を見つけていきたい」

小児がん患者を支援するレモネードスタンドを続ける青木瑛都君。スピーチコンテストで見つけた目標を早速行動に移します。

インスタグラムでボランティアスタッフ募集の投稿をしました。

・ボランティアスタッフの説明会(札幌市・1月)
「私たちが楽しく笑っていたらレモネードスタンドをやる人が増える。開催する人が増えると、たくさんの支援ができる。そうすれば、たくさんの命が助かる。これが僕たちのコンセプトです」



説明会には2日間で8人が参加しました。

小児がんの子どもたちを助けたい、力になりたいと思った子どもたちが、瑛都くんたちの話に耳を傾けます。

・レモネードスタンドのロールプレイ
「炭酸はシールの黄色の一番上のところまで入れて」

説明の後は、レモネードスタンドのロールプレイ。保護者が客になり、伝票の渡し方やレモネードの作り方を瑛都君たちが教えます。

・参加者
「すごい上手に細かいことも教えてくれた」
「ボランティアは初めてだから、今後こういう活動をもっとやりたい」



今月、行われた大和ハウスプレミストドームのイベント。ここで瑛都君たちは6回目のレモネードスタンドを開催しました。

子どもたちが同じシャツを着ています。シャツを見た人が小児がんや活動に興味を持ってほしいと思い、瑛都君がデザイナーと共に作ったものです。



ボランティアで初めて参加した子どもたちは、客の呼び込みやレモネード作りを担当しました。

「これおいしい?」
「うん」
「ジャスト モーメント プリーズ」

なんと外国人の客が…緊張しながら英語で対応します。

・スタッフの子どもたち
「サーティーン!」

・客
「アリガトー」

・スタッフの子どもたち
「サンキュー!」



・外国人の呼び込みに成功した スカイ君(6)
「オレらが見つけて、走っていって英語で話したら来てくれた。“レモネード”ってさ、楽しいです」



・初めてボランティアに参加した 佐藤楓さん(10)
「少しでも小児がんの人たちの力になれたらなと思ってやった。最初は緊張していたが、今は楽しくてまたやりたい」



・ゴールドレモネード 青木瑛都君(9)
「めっちゃ楽しそうでした。英語で接客してくれて、そのまま連れてきてくれたのがすごいうれしかった」

困っている人を助けるために、子どもたちが笑顔で活動するために。瑛都君はこれからも活動の輪を広げていきます。

◇補足
・森田絹子アナウンサー
瑛都くんがデザインしたTシャツがこちらです。真ん中にあるハートは「誰かのために」を表現しているそうです。2日間に渡って開催されたレモネードスタンドでは600杯が売れ経費を引いた売上金、募金などを合わせた収益は10万2388円でした。

・堀啓知アナウンサー
瑛都くんの目標を立てて実行していく、大人のアイディアではなく自分でやりたいんだと、自発的に行動している

・森田絹子アナウンサー
次回のボランティアスタッフ募集説明会は、3月15日に札幌市中央区の社会福祉総合センターで開催される予定です。詳しくはゴールドレモネード公式ラインやインスタグラムをご確認ください。

北海道ニュース24