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勤務中に…3年間で少なくとも100回以上、私用スマホで株取引 40代の札幌市職員を3か月減給の懲戒処分 同僚からの指摘で調査 札幌市

2024年09月06日(金) 18時33分 更新

40代男性職員に対する懲戒処分を発表した札幌市
40代男性職員に対する懲戒処分を発表した札幌市

 札幌市は、職務中に、私用のスマートフォンを使用して、3年間に少なくとも100回以上の株取引の操作を行っていたとして、40 代の男性職員を3か月減給の懲戒処分にしました。

懲戒処分を受けたのは、札幌市監査事務局の係長職の40代の男性職員です。

札幌市によりますと、この男性職員は、2020年3月から2023年12月までの間に、職務中にもかかわらず、私用のスマートフォンを使用して、証券会社のサイトから、株の売買の注文や株取引に関連する情報の閲覧を行っていました。

2023年5月に、同じフロアで働く職員が、「男性職員が職務中に私用スマホを見ている回数が多すぎる」などと、管理監督者の課長に相談。管理監督者が相談を受けてから7か月後に札幌市が事案を把握し、その後、男性職員本人や周りの職員への聞きとり調査が行われました。

札幌市の調査によりますと、男性職員の私用スマートフォンからは、証券会社との株の取引履歴が残されていて、3年間に少なくとも100回以上の株の売買行為や株取引に関する情報閲覧をしていたということです。

懲戒処分を受けた男性職員は「市民の信用を保持すべき公務員として信用を損なう行為をしてしまった。多大なるご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げる」と話しているということです。

札幌市の奥村俊文監査事務局長は「監査事務局職員として、高い規律性が求められる立場にありながら、職務中に株取引の操作を行うなど地方公務員法が定める職務に専念する義務に違反したことにより、市民の皆さまの信頼を損ねたことを心から深くお詫び申し上げます。今後は、このような事故が起きないよう職員への指導を徹底し、市民の皆さまの信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。