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明かりの新常識
防災にまつわる最新情報を紹介する「え!?知らなかった!防災DIYの新常識」。第8回は停電に関連して、「明かりの新常識」や電源確保の豆知識を中心にご紹介します。
寒さが続く今日この頃ですが、こんな時に災害が起こってしまったら…
実際に阪神・淡路大震災起こったのは1月17日の早朝でした。
真冬の深夜や早朝の災害…それは「モシモ」ではなく、十分にありえることなのです。
実際に2018年9月の北海道胆振東部地震では、ブラックアウトが起こったことにより、次に来る地震に備えて電源不要の防災グッズを求める人が急増したという記事もあります。
災害時に慌てずに対応できるように、日頃から備えておくことが大切です。
停電時に有効なアイテムを、3つのキーワードでご紹介していきたいと思います。
①明かり
災害時に停電が起こった場合、真っ暗な状況では身動きが取れないため、身を守る行動がしづらくなります。それを防ぐために、明かりの備えの新常識を1つご紹介します。
災害時のために備えておく「明かり」といえば、皆さん何を想像しますか?
恐らく「懐中電灯」と答える人が多いと思います。実際に懐中電灯を使ってみると、片手がふさがって不便、向けた方向しか照らせないという不都合があります。懐中電灯も便利な商品ですが、懐中電灯に加えて「全体を照らす」LEDランタンや「両手が塞がらない」ヘッドライトの備えをおすすめします。
LEDランタンは広く照らすことができるので、部屋の照明として有効ですし、LEDなので、電池も比較的長持ちします。LEDランタンは、家族で取り合いにならないように最低3つは用意し、それぞれリビング、トイレ、キッチンに置いておきましょう。
「ヘッドライト」は両手が空くので、夜に避難する時や暗い場所での作業に便利です。家族の人数分あると安心です。
②防寒
先程紹介した記事で多く買い求められたのは、家庭用電源が不要なストーブでした。真冬の寒冷地では特に暖房器具が必須になりますが、災害時の停電に備えて電源不要の暖房器具を備えておくというのは重要です。ただ石油ストーブなどは電気ストーブよりも空気が汚れやすいので、使う時には換気を心掛けましょう。避難所生活を送る人は、避難所の暖房器具に加えて毛布や保温アルミシートなどを持っていくと良いでしょう。
③電源が使えないなかでの電力確保
明かり以外でも思わぬところで電力は必要になります。例えば携帯電話の充電です。携帯電話は災害時に自分の安否を家族に知らせたり、情報収集をしたりなど出番の多いアイテムです。うっかり充電が切れてしまって使えなくなる…そんなことがないように、コンセントが使えない中での電源の確保が大切です。普段は持ち歩き用などで大容量の充電式モバイルバッテリーを使っている方も多いと思います。災害時で充電ができない環境を想定して乾電池式のものも備えておくとイザという時に慌てません。
乾電池はスマートフォンの充電以外にも様々なものに不可欠です。長期保存が可能なものもあるので、多めに備蓄しておきましょう。
真冬は特に通常よりも電気をたくさん使いますので、上で紹介した備えに加えて、準備ができるようであれば大容量のポータブル電源を備えておくことも重要です。
自分が災害にあうのは、気候条件の良い時とは限らない。そういう気持ちで防災グッズをセレクトするのはいかがでしょうか?
NPO法人プラス・アーツ
阪神・淡路大震災をきっかけに、「防災の日常化」をテーマに活動しているNPO法人。被災者から学んだ震災の教訓をもとに、楽しみながら学べる防災イベントや講座の開発、防災グッズや防災備蓄品の監修など、市民目線の防災に取り組む。全国の地域・自治体と協働する他、無印良品や東京メトロなど企業の防災アドバイザーも務める。
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